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2007/08/19 (Sun) 『ブラックダリア』

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アリスのバレエシーンは、伝説になる。

花とアリス 特別版 花とアリス 特別版
鈴木杏 (2004/10/08)
アミューズソフトエンタテインメント
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『フラガール』を観て以来、蒼井 優が気になって仕方ない達也です。

情熱大陸で『岩井俊二』監督が、計りきれない天才と賞賛していたが、

この映画『花とアリス』を観て、決定的にその凄さを見せ付けられた。

蒼井 優演じる『アリス』は、幼馴染の『花/鈴木杏』とバレエを習う高校生だ。

映画は、岩井トーンの美しい四季の映像と叙情的なピアノ曲に乗せて、

ゆっくりと二人の恋を物語っていく。  FC2 Blog Ranking

思春期の少女達の甘く幼く、そして時に残酷なまでのイノセンス。

二人の悪戯と本気の恋心に揺れ動く『宮本先輩/郭智博』は、翻弄され

ながらも『花』を選ぶ。淡々と描かれるる日常は、あまりにも鋭利な

感性の刃物で切り取られたために、まるで血が出ないかのようだ。

しかし、母子家庭に育つ「アリス」は別居している父との交流で、

少女の面影を覗かせ、「花」はアリスに不器用に友情を求める。

桜、陽光、降りしきる雨。初恋、デート、海辺のトランプ。

限りなく甘く切ない少女達の世界を、ティースプーンに乗せた砂糖菓子を

紅茶にゆっくりと溶かす様な映像に、目を奪われる。

しかし、愁眉はラストのオーディションで魅せる、アリスのバレエに尽きる。

『ちゃんとで踊っていいですか・・・』アリスは、スタジオの窓から差す光を浴びながら、

紙コップをトゥシューズ代わりに足にガムテープで巻いて踊る。

20061029004157.jpg

ゆっくりとハイスピードのカメラが追っていく。  ブログランキング

その指先の神々しいまでの豊かな表現力には、圧倒される。

このシーンだけでも見るに値する映画だと、達也絶賛!!

伝説の域に達する見事なシーンと言える。

キットカットのCMからスピンアウトしたネット用ショート・ムービー

である4つの短編をベースに、長編作品としてリメイクされたこの『花とアリス』。

特別版DVDには、この映像も収録されている。

「大沢たかお」や「阿部寛」、「相田翔子」「広末良子」もカメオ出演しているが、

やはり蒼井優と鈴木杏に尽きる。あっ、バレエを写真展用に撮ったシーンも良かった。

きっと篠田昇がスチールも撮ってたんだろうなぁ・・・。


『花とアリス』写真館 『花とアリス』写真館
岩井 俊二 (2004/09/30)
扶桑社

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それにしても岩井監督、危ない位に良いシーンですやん。

あっ、もう一回観なきゃ!     人気blogランキングへ ←よろしければ

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想像力だけが、未来を救う。

スクラップ・ヘブン スクラップ・ヘブン
加瀬亮 (2006/03/24)
バンダイビジュアル

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『フラガール』を観て李相日監督の才能に驚き、彼のメジャー・デビュー作の『69 sixty nine』を

観てビックリ。こりゃ、是非『スクラップ・ヘブン』も観なければと思い、早速レンタル。

結論から言うと、この映画は李監督の自分への爆発 ! 非常に実験的要素もあるが、

30代前半の有り余る若い才能をメジャーで発揮できないでいたことへの怒り(自分への)を

強く感じる作品だった。  FC2 Blog Ranking

ストーリーは、捜査一課に移動願いを出す警察庶務の『シンゴ/加瀬亮』が、ある日

乗り合わせたバスでバスジャックに遭うことから始まる。

他の乗客は、『テツ/オダギリジョー』と『サキ/栗山千秋』の2人だけ。

犯人の代議士秘書は、政治家先生の罪を被って自殺する様子だ。

シンゴは、今こそ犯人を取り押さえて警官としての自分を確立する瞬間

だったが、体が動かない。拳銃を構えてロシアンルーレットを始める

犯人の銃がついに火を噴いた。肩を血に染めて倒れるテツ。犯人は自決した・・・。

それから3ヶ月。街で黒服のホストを蹴り倒すテツと偶然再会したシンゴは、

警察と自らの境遇を嘆き、社会はクソだと吐き捨てる。テツは、世の中の奴等は、

『想像力が足りないんだよ』と、シンゴを復讐ゲームに誘うのだった・・・。

若者達のフラストレーションを爆発させる無軌道な生き方と対照的に、

柄本明扮する渋い中年デカを登場させ、シンゴに人生の厳しさを浴びせるシーンや、

テツの父が地下鉄サリン事件の被害者で、自殺をしてしまうこと。

そしてサキが生まれながらにして隻眼のハンデを背負っていることなど、

単なるテロゲームに終始しない、この時代の不条理に対する怒りや無力な自分達への

喪失感を強く感じた。  ブログランキング

加瀬・オダギリの二人は監督の意図するそのポイントを役者として感じ

て見事に演じている。

ただ、月並みのプロットや物語を期待する人には、向かない映画だと思う。

達也としても、もあまり好きなタイプの映画では無いが、監督のその時の爆発的な思いが

作らせた作品の様に感じられる。自分自身へのフラストレーションを

この映画で爆発! ガス抜きした次作が『フラガール』なのかも・・・。

確認のためにも、スカラシップ作品の『BORDER LINE/02』も観てみたくなった。

ちなみにオダギリ・ジョーはこの作品で「キネマ旬報映画賞」「ヨコハマ映画祭」の主演男優賞を

受賞した。オダジョーのドロップキックは、上手く決まったようだ。

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父と息子の絆は、はキャッチボールから生まれる。

ナチュラル ― コレクターズ・エディション ナチュラル ― コレクターズ・エディション
ロバート・レッドフォード (2002/04/05)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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土曜日の夜、ソファでうたた寝していてふと目覚めると、ABCの深夜映画で、

ロバート・レッドフォード主演の『ナチュラル』をオン・エアしていた。

1984年制作のこの映画。あまりの懐かしさについつい明け方まで見入ってしまった。

今まで2回ほど観たことがあるのだが、レッドフォード演じる『ロイ・ハブス』が、

いきなりプロ入り寸前に見知らぬ女に銃撃されて人生が狂ってしまう

展開と、お決まりのハッピーエンドが鼻について★3つ半位の評価だった。

しかし、最後に観てから10数年が過ぎた今観てみると、あの頃感じ無

かった色んな感情を想起してしまい、ついに最後まで観てしまった。

そして、素直に感動する自分に、感動していた・・・。  FC2 Blog Ranking

色んな想いが錯綜し、ブログに上げようかなど思索する内に、

あるブログで素晴らしい『ナチュラル』のレビューに出会ったので、

達也もここに書くことにしました。

物語は、1918年のネブラスカから始まる。ネブラスカ州の天才野球少年

『ロイ・ハブス/ロバート・レッドフォード』は、大リーグ並みの素質

を持つ少年だった。父の死後、雷で真っ二つに裂けた樫の木を削って手製のバットを作り、

「ワンダーボーイ」と名づけた。

それから6年が過ぎ、20歳になった「ロイ」は、将来を誓い合った幼なじみの

『アイリス/グレン・クロース』に別れを告げ、希望に胸を膨らませながら

シカゴ・カブスの入団テストを受けに旅立つ。しかし、シカゴに着きホテルに入ったロイは、

列車で出会った謎の女『ハリエット/バーバラ・ハーシー』に呼び出され

彼女の部屋に行く。そのとき、「ハリエット」の手に握られていた拳銃が火を吹いた・・・。

それから16年後のニューヨーク。お荷物球団ニューヨーク・ナイツのベンチに

35歳のルーキーが現われる。 ブログランキング
 
スカウトに掘り出され再び夢を追い求めるが、プロでの実績が無い

中年ルーキーに出番は無く、ナイツが連敗を重ねる中、練習することさ

えも許されない日々が続く・・・。しかし、下級チーム行きになる寸前でチャンスを得た

ロイは、水を得た魚のようにホームラン級の打球を連発、周囲を驚愕させる。

ピューリッツァー賞受賞「バーナード・マラマッド」の原作を、

「ダイナー」「レインマン」の『バリー・レビンソン』監督がファンタジックに映像化。

『ロバート・レッドフォード』が素朴で誠実なヒーローを好演している。

映画のハイライトシーンは、リーグ優勝を掛けた大事な一戦。

ここで1本出ればという場面でロイのワンダーボーイが折れてしまう。

すると、ロイにバット作りを教わったボールボーイの少年「サボイ」が、

「サヴォイ・スペシャル」と刻印されたバットを渡す。

対戦するのはネブラスカ州出身の新人左腕投手。彼こそ映画の初め、

20歳の「ロイ・ハブス」が余興で打ち取った大打者ワマーとの勝負に

いあわせた、あの少年だった。世代を超えて受け継がれるベースボール

への熱い情熱とアメリカンドリーム。このシーンは、まさに『ナチュラル』の

ナチュラルたるハイライトシーンだ。そして、ライトへの大飛球の後、

2-2と追い込まれたロイは、スタジアムで見守る愛するアイリスと

まだ見ぬ自分の息子の為に、渾身の力を込めてバットを振りぬくのだった・・・。

この映画が単なる感動のファンタジーに終わらないのは、ロイや球団を取り囲む

オーナーの座を狙う判事や、スキャンダルを漁るマスコミ。そして黒い霧となって

神聖なベースボールをビジネスの道具として操ろうとする者達と、

ナチュラル(=才能)と情熱だけで立ち向かうアスリートの生き様を描いている点であろう。

ハイライトでは、スタジアムにロイ・コールが沸き起こり、ど真ん中に

投げ込まれたボールがバットに吸い寄せられ、美しい放物線を描いて夜空の向こうへ飛翔し、

最上段の水銀灯に命中して花火の様に燃え上がる。

正にベースボールのファンタジー。

降り注ぐ火花をバックに、スローモーションでダイヤモンドを回るロイを見つめる

全ての者の胸に、熱い想いがこみ上げる・・・。

そして、ラストシーン。父から教わった様に、息子に白球を投げる父親

ロイの笑顔が眩しい。男の子は、父から投げられたボールを、自分の

息子に投げ返すことで、父になる。

達也の大好きな歌、平井堅の「キャッチボール」でこのレビューを締めくくりたい。

20061023000051.jpg


  夕暮れの坂道を 大きな背中と歩く
  グローブを脱いだ左手 皮の匂いが残る

  どんなに加減しても あなたの球は速くて
  逃げ腰の僕を茶化して 永遠に微笑んだ

  元気で暮らしてるかと書かれた手紙受け取るたびに
  一人でこらえた涙たち とまらなくなるよ ~♪

  僕の年頃にはもう あなたは家庭を築き
  守るものがある強さに僕はとてもかなわない ~♪

  ごめんね この唇は嘘で誰かを傷つけるけれど
  いつもの優しい目で僕を叱ってください

  元気で暮らしてるかと書かれた手紙越えてゆくため
  今度は元気だよと強く返事を書くから ~♪


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映像の詩人『テレンス・マリック』監督。

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コリン・ファレル (2006/09/28)
ポニーキャニオン

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天気晴朗なれど、心の波高し。 う~む、評価の難しい映画を観てしまった。

未だに6月に観た『ソラリス』の迷宮から脱出できないでいる達也にとって

またかいな!! な、映画との邂逅であります。

『テレンス・マリック』監督の、『ニュー・ワールド』がそれ。

『シン・レッドライン』以来7年振りの映画であり、『天国の日々』か

ら27年の間に今回の『ニュー・ワールド』を入れても3本しか映画を

撮っていない超・寡作振りに呆れるしかない。  FC2 Blog Ranking

しかしそれでも最高のスタッフが一作毎に集い、トップクラスの俳優達が

スケジュールを度外視して出演したがる監督であることは、確かだ。

17世紀初頭のネイティブ・アメリカンしか住まない新大陸。

北アメリカ・ヴァージニアにイギリスのガレオン船が3隻入港することから映画は始まる。

こう書くと、「パイレーツ・オブ・カリビアン」をチョッとシリアスにした

歴史アドベンチャーかと思いきや、さに非ず。 モーツアルトのシンフォニックで

荘厳な協奏曲に乗せて、揺れる水面を見上げるカメラがゆっくりと登っていくと、

巨大なガレオン船を船尾から捕らえて見せる。先ずその美しさに圧倒される。

全編が詩的で、DVDのディスクが飛んだかと思うほどの荒いカットの繋ぎ

が際立つ編集と相まって、意識が続かず眠たくなるか見入ってしまうか

の何れかにハッキリと別れるのではないだろうか・・・。ブログランキング

20061021175751.jpg

ま、そんな監督の哲学的、求道的な世界観ではありますが、ネイティブ・アメリカンの

酋長の娘「ポカポンタス」を演じた15歳の新人『クオリンカ・キルヒャー』の

瑞々しい演技が際立っていた。また、彼女を愛す『スミス大尉/コリン・ファレル』や、

「バットマン ビギンズ」の個性派『クリスチャン・ベール』が、

悩める男(=西洋文明)を巧みに演じている。

鳥達の歌声と、草や木々の囁き。余計な音を排した演出により、

まるで森や土の匂いがして来そうな不思議なトーンの映像と、限りなく透明で純粋な

『ポカポンタス』の愛が、ゆっくりと観る者の胸に沁みてくる。

しかし、聖書的メタファーと詩的モノローグを多用する映画だけに、

ビール片手に・・・と言う訳にはいかないが、ハリウッド的エンター・ティメントとは

一味違うスタイルの映画を楽しむには、良いかも知れない。

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ゆっくりと流れる柔らかい時間が素敵です。

かもめ食堂 かもめ食堂
小林聡美 (2006/09/27)
バップ

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月見る月は多けれど、映画観る月は、この月の月。

何て、風流なトーンで始めたくなる気分は、昨日『かもめ食堂』を観たからでしょうか。

今年の邦画はかなりの豊作ですが、この映画も美味しくたわわに実って

おります。温かい珈琲を一杯いれて、ゆったりとくつろいでご覧頂きたい一本です。

監督『荻上直子』、主演は『小林聡美』。『片桐はいり』『もたいまさこ』が競演。

日本人の出演者は以上。後は全員がフィンランド人で、

オール「フィンランド」ロケの映画であります。
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物語は、フィンランドのヘルシンキで『サチエ/小林聡美』が経営している

「かもめ食堂」が舞台。

初めてのお客さんである日本アニメ好きの青年「トンミヒルトネン」の質問である

「ガッチャマン」のテーマ曲を真剣に思い出そうとして、偶然書店で

知り合った「ミドリ/片桐はいり」を食堂のスタッフに迎えることになります。


かもめ食堂 かもめ食堂
群 ようこ (2006/01)
幻冬舎

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しかしお客は全く無く、「ミドリ」から日本人の観光ガイドに広告を出そうと

持ちかけられても、一向に動じません。ボチボチ、気楽にやりましょ。

そんな感じで、凛と構えて動じません。しかし、シナモンロールがきっかけで、

一人、また一人と、お客さんが増えてきます。やがて「マサコ/もたいまさこ」も

お店に加わり、悩みをかかえたフィンランド人や、個性的なお客さん

達が、「かもめ食堂」に集まり、サチエたちの料理で癒されてゆきます・・・。

何の事件も、一つの恋愛沙汰もありません。ただ淡々と澄んだヘルシンキの

空気の様に、柔らかな時間が過ぎてい行く。  ブログランキング

しかし、見終わる頃には、胸があつい想いで一杯になります。

不思議な癒しのチカラを持った映画です。監督、カメラ、脚本。そして

出演者のほとんどが女性。まさに、女性の女性による、大人の女性の為の映画。

シンプルな長回しのカメラワークと、カット割り。ゆっくりと過ぎてゆく時間を

愛しく抱きしめる様な映像が素敵です。達也は男なので、完全には分かりませんが、

今をシッカリと生きる女性への、ご褒美のような映画なのです。


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テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画


良いかも、スパイク・リーの新境地。

インサイド・マン インサイド・マン
デンゼル・ワシントン (2006/10/12)
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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達也です。期待して観た映画にガッカリすることは結構ありますが、

こいつぁ良いですぜぃ。最近稀に見る出来のクライム・サスペンスであります。

TATSUYAで借りたDVDをセットして、ワイン片手にスイッチ・オン。

いきなりオープニング・タイトルのBGが「ヒンズー・ファンク」の

『CHAIYYA CHAIYYA BOLLYWOOD JOINT』 。 FC2 Blog Ranking

ひぇー、超・クールですやん。カッチョいいです。工事現場(ヤンキース・スタジアム?)の

バックに出演者のタイトルがスタイリッシュに決まり、冒頭から犯人の

ボス『ダルトン/クライブ・オーウェン』の完全犯罪を告げるインタビューカット。

彼に率いられたペンキ職人を装った銀行強盗の4人組は、完全武装で

従業員と客全員を人質に、マンハッタンの信託銀行に立て篭もる。

知らせを受けて駆けつけるのは、NY市警の『フレイジャー/デンゼル・ワシントン』。

このスキンヘッドにパナマ帽の交渉人の刑事がカッコイイ。

やがて人質を傷つけずに犯人を捕らえようとするが、犯人は立て篭ったままで、

携帯を没収し、人質全員を犯人達と同じ色の繋ぎに着替えさせる。

このアイデアは、なかなか面白い。 ブログランキング

20061015121940.jpg


やがて奇妙なクイズを出しつつ警察を翻弄し、ある仕事の時間稼ぎをするのだった・・・。

そんな中、銀行の会長が事件を知って連絡を取ったたのは敏腕弁護士の

『マデリーン/ジョディ・フォスター』。ジョディ姉さん、やっとここに至ってで登場。

そして、銀行の貸金庫392番には会長の秘密が隠されていたのだった…。

「マルコムX」の監督・主演コンビ、スパイク・リーとデンゼル・ワシントンが、

映画を楽しんでいるのが伝わってくる。事件の鍵となる392番の貸金庫は

マクガフィン(劇中の仕掛け)なのだろう・・・。

20061015121057.jpg


エンターティメントに徹しつつ、舞台の銀行と人種の坩堝NYをクロス

させ、犯人よりもシタタカに生きる女弁護士、市長、刑事達を生き生きと描き

犯人と刑事のウイットの効いた小洒落た会話、刑事のポケットから出て

くるダイヤで終わるエンドなど、スタイリッシュに描く演出は流石。

タイトルの「インサイド・マン」の意味は、ラストで明らかになりますが、

ダブル・ミーニングだと思う。

欲を言えば、『ウィリアム・デフォー』や『ジョディ・フォスター』を

もう少しフォーカスして欲しかった。でもこの映画の主役は、監督自身

の様な気がした達也であります。

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C・セロンの野心作だが・・・。

イーオン・フラックス スタンダード・エディション イーオン・フラックス スタンダード・エディション
シャーリーズ・セロン (2006/09/27)
ジェネオン エンタテインメント

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「モンスター」、「トリコロールに燃えて」「イーオン・フラックス」と、

立て続けに『シャーリーズ・セロン』の主演作を観たわけだが、

どれ一つとして同じトーンの映画が無い。まるで、女優である事を楽しむかのように、

殺人鬼・奔放な女・女戦士を演じ、女優としての限界に挑戦することを

楽しんでいるようだ。

そんな彼女の最新作「イーオン・フラックス」は、2415年の地球を舞台

にしたSFアクション・ムービーだ。  FC2 Blog Ranking

品種改良によって発生したウィルスにより、人類の99%が死滅した世界。

だが生き残った500万人の人類は、汚染された外界とは壁で隔てられた都市

『ブレーニャ』で圧制されながらも暮らしていた。

そんな政府に抵抗する反政府組織『モニカン』の最強の女戦士

『イーオン・フラックス/C・セロン』は、ブレーニャの支配階級の

グッドチャイルド家の議長暗殺を命じられるのだった・・・。

『モンスター』でオスカーを獲得した『シャーリーズ・セロン』が、

4か月にも及ぶ肉体訓練を経て、スタント無しのアクションを演じている

が、実際撮影中に爆転のシーンで首を痛め、リハビリしながら撮影を

続けたと言う。もともとバレリーナを目指していたセロンだけあって、

その柔軟性の効いたアクションはすごい。しかし、演出のカット繋ぎが

イマイチというか、いただけない。本人が演じている割にカット割が多く、

シーンのつながりが薄い。それがアクションシーンのメリハリを弱くし、

全体のキレわ悪くしていると感じた。 ブログランキング

カルチャーの作りこみは斬新で面白いものもあり、特に監督の『カリン・クサマ』 が

日系人のせいか、随所に中途半端なジャパネスクを感じる。

が、ブレードランナーほどのセンスを感じられず、チョッと痛い。

限りある生を精一杯生きる事をテーマにしているのだから、

そこを徹底的に演出して欲しかった。

しかし、『シャーリーズ・セロン』の「ミラジョボ」や「アンジェリーナ」への

ライバル心剥き出しのこの映画、達也は決して嫌いではありません。


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青春は、爆発だ!

69 sixty nine 69 sixty nine
妻夫木聡 (2004/12/21)
東映
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村上龍の小説が結構好きな、達也です。

村上龍の自伝的小説『69 sixty nine』を、宮藤官九郎の脚本、

『フラガール』の李 相日監督が撮った青春グラフティが、この映画。

主人公のケンを『妻夫木聡』、親友のアマダを『安藤政信』が演じ、

「柴田恭平」や「島田久作」、そして「岸辺一徳」が脇を固めている。

今回この映画を観直そうと思ったのは、何と言っても監督の『李相日』にある。

1日に「フラガール」を観て以来、李監督と蒼井優が気になってしかた

ない達也であります。その、フラガシリーズ第一弾として観た訳ですが

かなり楽しめた映画です。 FC2 Blog Ranking

オープニングのサイケなアニメーションも面白く、やっぱいいセンスしてます、李監督。

妻夫木君も何時になく生き生きと存在感のあるケンを演じて新鮮です。

監督があえてイメージと違う彼を起用し、抑えた演技ではなく、あえて

弾けたオーバー気味の演出を付けたらしいが、十二分に演じているのは

彼の役者としてのセンスなのだろう。

物語の舞台は、エンタープライズ入港や安保で揺れていた1969年の佐世保。

高校3年生のケンは、勉強や政治よりも、憧れのマドンナやロックに夢中

で、「退屈なやつらに、俺達の笑い声ば、聞かせてやるったい」と、

友人のアダマやイワセらを巻き込んで、学校のバリケード封鎖や

ロックフェスティバルを企画するのだった・・・。 ブログランキング

全編に60年代のトーンが溢れ、お父さん世代には懐かしい物ばかり。

11PMのテーマ「シャバダバダバダバ~♪」が流れ、平凡パンチや、

タイガース、奥村チヨと、当時の風俗がテンコ盛り。

「サイモンば、ガーファンクル」や、「指紋のなか中村君」など、

笑いのエッセンスも盛り沢山。

お馬鹿なトーンで突っ走る青春を、小気味いいタッチで描いているが、

ケン(村上龍)の父を演じる柴田恭平が、学校をバリ封鎖して停学になっ

た息子に「愛しとる息子ば、何で殴れっとね」というシーンが好きだ。

美術教師のそんな父があればこそ、破天荒な青春を送った村上氏も、

ジャンキーにならずに、作家として大成したのかも・・・。

ま、ともかく、李監督・妻夫木君・村上龍・宮藤官と、楽しみが一杯に

つまったビックリ箱の様な映画でありました。
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行き急いだ愛の行方・・・

トリコロールに燃えて スペシャル・エディション トリコロールに燃えて スペシャル・エディション
シャーリーズ・セロン (2005/04/20)
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ

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前回に続いて、3人の人生を描いた『トリコロールに燃えて』を観ました。

この『シャーリーズ・セロン』主演の映画、タイトルがイマイチです。

現代は、「HEAD in the CLOUDS」。頭は上の空、みたいな意味ですが、主人公の

「シャーリーズ・セロン」の演じるギルダの気持ちを表していると思われます。

しかし、邦題は「トリコロールに燃えて」。舞台のフランスの3色旗と

「ギルダ/シャーリーズ・C 」、「ガイ/スチュアート・タウンゼント」、

「ミア/ペネロペ・クルス」の3人を象徴していると思えるが、

「燃えて」が余計ですなぁ。 FC2 Blog Ranking

せっかく3人の旬の役者が揃い、いシナリオと「ジョナサン・リー」の

素晴らしい美術を、『ジョン・ダイガン』監督が見事に演出しているのだから。

さて、ストーリーは、少女の頃に34歳までの命と予言された「ギルダ」が、

学生だった「ガイ」と出会い、情熱的な恋に落ちることから始まる。

フランスに戻った「ギルダ」と数年後に運命的な再会をした「ガイ」は、

再び恋の炎を燃やすのだった。そして、もう一人のスペイン人の女性

「ミア」を巻き込んだ不思議な関係は、甘く美しく続いてゆくが、

スペイン内乱、そしてドイツの参戦による戦火の炎が3人の運命を

飲み込んで行く・・・。 。ブログランキング

おや、やっぱり3人恋、3つの国を、炎が燃やしている・・・

タイトル通りか。いやいや、やっぱり「燃えて」は要らないのだ!

『モンスター』でアカデミーを受賞した「シャーリーズ」の、次の1作目にあたる

この映画は、激動の歴史の中で真実の愛を追い求めた女性の物語。

スリムに戻ったシャーリーズ・セロンは、やっぱり美しかった。

次回作の「イーオン・フラッシュ」も楽しみです。 ←よろしければ

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悲しくも切ない、良質な時間たち。

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ニコール・キッドマン (2003/11/28)
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達也でございます。最近もう一つのブログ『TATSUYAのシネマコンプレックス』の方が

忙しくて、コチラに手が回らず、まことにスンません状態です。

しかし、いい映画はシッカリと観ております。

で、週末にして今週初の映画は、『ニコール・キッドマン』がアカデミー

主演女優賞に輝いた『めぐり合う時間たち』。

非常にヘヴィーで良質な映画でした。

三人の名女優、『ジュリアン・ムーア』と『メリル・ストリープ』、

そして 、『ニコール・キッドマン』が織り成す魂の叫び。

1923年のロンドン郊外、で『ダロウェイ夫人』を書き下ろす作家

ヴァージニア・ウルフを、特殊メイクで本人になりきったニコールが演じて

物語の縦糸を紡ぐ。 FC2 Blog Ranking

そして1951年のロサンゼルスで『ダロウェイ夫人』を愛読する主婦ローラを

「ジュリアン・ムーア」が演じ、現在のニューヨークでダロウェイ夫人

の様に生きるキャリアレディのクラリッサを「メリル・ストリープ」

が演じて横糸を紡ぎ出す。それぞれ別々の時代、別々の場所を生きながらも、

一つの切ない物語が作られていく。実に見事なシナリオと、それに魂を

吹き込む素晴らしい演技。中でも、まるで別人のバージニアに成り切った

ニコール・キッドマンに釘付けになった。

選ばれし事の恍惚と悲しみを一身に背負い、夫や姉にさえ癒せぬ絶望

を、才能と言う名の杖だけを頼りにひたすら書き綴る宿命の女流作家を

実に見事に表現している。 。ブログランキング

『ダロウェイ夫人』の物語というメタファーに、「口づけ」、「花」が触媒となり、

三者三様のドラマに意味を吹き込んでいる。

巧みな脚本と演出。凝りに凝った衣装や美術と上質な演技が、観る者の胸を打つ。

何度も見直して観たい、いい映画だが、見る側にそれなりの覚悟と

心の余裕を要求する映画だと感じた・・・。
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人生は、愛と夢で捕まえるBIG FISH!

ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション
ユアン・マクレガー (2004/10/27)
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ず―っと観たくて、楽しみにしていた映画をついに観ました。

「ティム・バートン」監督の『BIG FISH』。

近くのTATSUAでも借りられっぱなしのこの映画、実に見事な大人

のファンタジーなのです。

ストーリーは、何時も自分の人生をホラ話で大きく脚色して語る父親の

『エドワード』と、真面目な息子の『ウィル』は、息子の成長と共に

そりが合わなくなり、結婚式の日以来3年も遭わずにいた。

しかし、その父が病床で死に直面する事態となり、実家に妻と駆けつけるが、

父のエドワードは相変わらずウィルが産まれたときに釣り上げた川の主

である『BIG FISH』の話しから、巨人と故郷を後にし、サーカスで

一目ぼれした女性『ジェニー』を妻にするまでのお伽噺や戦争での

脱出劇。そして街をひとつ買い上げたり銀行強盗をする話しなど、

お堅い息子にとっては何百回と聴かされたありえない話しに辟易しながらも、

死期の迫った父をなんとか理解しようと努めるのだが・・・。 FC2 Blog Ranking

このお伽噺、人生のファンタジーは、ラスト近くに明らかにされる。

父が多くの人に好かれた理由を、ドクターが息子のウィルに語るシーンが

あるが、父のエドワードは人生において困難と出遭った時に、愛と夢を持って

対峙したのではないかと、達也は思った。例えば、嫌な上司と会食の席

で絡まれたとしたら、『魔法の水を呑んだ途端に、その犬は巨大な虎

に変身したんじゃが、さらに赤い水を飲ませると、溶けてチーズに変わり、

それをサカナに、中間達と大いに飲んだもんだよ・・・』な感じかな。

あまり上手くないかもしれないけど、一期一会の人生を楽しみ、上手く

生きてゆく方法のように思えた。ブログランキング

また、全編を彩るティムワールドは、どのシーンもが素晴らしい色彩と

メタファーに満ちている。達也のお気に入りは、①若きエドワードを演じる

『ユアン・マクレガー』が、愛しい『サンドラ/アリソン・ローマン』

に愛を告白するために一万本の黄色い水仙を庭に敷き詰めたシーン。

②息子のウィルがエドワードに、死期のせまった父に、人生の終焉を

ファンタジーにして聴かせるシーン。③名優『アルバート・フィニー』

演じるエドワードが浸かっているバスタブに、妻の『サンドラ/ジェシカ・ラング』が

一緒に洋服のまま浸かって、「何時までも陸にいると乾いてしまう」と

言うシーン。どれも見事で、何度でも観直してしまいます。

若きエドワードを演じる『ユアン・マクレガー』は、監督のティムが、

『アルバート・フィニー』の若い頃に似ていると言うことでキャスティング

したようだが、彼の笑顔はこの映画のポイントでもあり、とても素敵に思えてしまう。

そういえば監督のティム・バートンも、父を亡くした直後にこの映画を

撮ったようだが、老いた父を持つ者も、息子との対立に悩む父親も、

そして総ての人がこの映画に感動できると思う。

捕まえ、そして乗り越える人生は、ある意味『BIG FISH=大法螺=父』。

それは、大きな愛に満ちたファンタジーなのだろう・・・。
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