ADMIN TITLE LIST


Recent entries
2007/08/19 (Sun) 『ブラックダリア』

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


この映画は、「曲げて、伸ばして」観て欲しい。

20070319194004.jpg

 嫌われ松子の一生 通常版 / 中谷美紀

@_@ TATSUYAのレンタル指数-95% !

前略 天国の川尻松子様。春は目の前とは言え、まだまだ寒い日が続きます。

先日やっと借りたDVDで、あなたを拝見し、あなたのひた向きで誠実な愛、不器用な生き方、

そして澄み渡る歌声に惹かれてしまいました。

殴られても、殺されかけても、あなたは愛した男を一度も裏切りませんでした。

自分を不幸にした元凶の龍君にも、神と言われるほどの愛を注いだあなた。

そして、死の直前まで中学生を叱る、あなたは稀に見る真面目な教師です。

そんな松子様、あなたが、愛しく、切なく、大好きです。
20070318154847.jpg

あなたの人生が『中島哲也』監督に映画化されたと聞いて、当初観る事を少し躊躇しました。

中島監督は、トヨエツの黒ラベルを始め、ヒットCMが山ほどあるCM界の巨匠ですが、

あなたの人生を映像化することなど、出来るのだろうか・・・、

ましてミュージカルのスタイルで描くなど・・・。しかし、全くの杞憂でした。

スクリーン狭しと唄い踊るあなたは、悩み苦しみ裏切られても、

常にポジティブに人生と愛に真っ直ぐ向き合っていました。  ブログランキング

あなたを演じた『中谷美紀』さんとは、目黒109スタジオのエレベーターで

偶然一緒に乗り合わせたことがありましたが、ちっちゃくて華奢で、

この映画のパーワーが何処から来るのか不思議です。きっと、

あなたの思いが彼女にも伝わったのかも知れませんね。
20070318155136.jpg

ミュージカル・シークエンスの中では特に、『トルコ嬢』と『刑務所』のシーンが

印象的ですが、『百貨店の屋上』や『水曜日の不倫』も素敵でした。

サイケでポップ。いつも夢を見て、星に手を伸ばしていたあなた。

刑務所の中でも、ヒンズースクワットを欠かさず、理髪師の良き妻になる為に努力する姿に、

親友の沢村めぐみ(黒沢あすか)さんも感動し、

あなたを最後まで助けようとしたのでしょう・・・。

だから、あなたの甥のへなちょこで、情けないフリーターの笙君(瑛太)も、

めぐみさんに愛され、あなたの事を、しっかりと理解してくれたようですね。

父に愛されたい為に始めた「ひょっとこ顔」。生涯、誰かに愛を捧げ続けたあなた。

東京の荒川を眺めて故郷の筑後川を偲んだあなた。

あなたの50数年の人生を、2時間10分で描きつくしたこの映画は、実に見事です。

20070318155432.jpg

あなたの怒涛の人生を燃焼し切った生き様が、監督、出演者、そして全てのスタッフをして、

この稀に見る傑作『嫌われ松子の一生』と言う映画を作らせたのでしょう。

もし一つだけ難をつけるなら、川尻松子様、あなたはタイトルの様に嫌われていません。

『ただいま』、『おかえり』。そんな言葉を誰よりも欲しがったあなた。

最後に、そんな松子に『お疲れ様』と言ってあげたい、達也です。    早々

なーんて、手紙風のレビューになってしまいましたが、

この映画、一度目観た時は、あまりの濃い味付けに、ちょっとおかわりは無理かな、

なんて思いましたが。最後まで観て、もう一度すかさずリプレイ。

結局朝の4時まで、コメンタリーも含めてみてしまいました。

普通あれだけ悲惨なストーリーだと、まともに描くと滅入ってしまう。

しかし、ストーリーの本質を歪めてしまっては元も子もない。

中島監督、ミュージカル仕立てに『曲げて伸ばして』ポップチューンする事で、

見事に松子に命を吹き込んだのではないでしょか・・・。


嫌われ松子の一生 (上) 嫌われ松子の一生 (上)
山田 宗樹 (2004/08)
幻冬舎

この商品の詳細を見る


嫌われ松子の一年 嫌われ松子の一年
中谷 美紀 (2006/05/10)
ぴあ

この商品の詳細を見る


人気blogランキングへ ←よろしければ

にほんブログ村 映画ブログへ



ブログランキング


スポンサーサイト

何時までもゆれが止まらなくなる。


ゆれる ゆれる
オダギリジョー (2007/02/23)
バンダイビジュアル

この商品の詳細を見る


@_@ TATSUYAのレンタル指数-100% !

お久しぶりの達也でございます。

春の花粉症ショックからやっと立ち直ってまいりました。

いやー、しかし『西川美和』と言う女流監督は、やりますなぁ。

前作の『蛇イチゴ』もそうでしたが、今回の『ゆれる』もかなりのモノでございます。

巷では影の日本アカデミーの声もあるとか無いとか(ホンマかいな)。

しかし、ややもすれば2時間サスペンスドラマにもなりかねないテーマと設定で、

観客をグイグイと『ゆれる』世界へ引き込む手腕は、只者ではない。

しかも、オダギリジョーに香川照之と、現在邦画界のトップクラスのアクターを

サラリと起用し、『蛇イチゴ』の宮迫の時もそうでしたが、今回のキム兄といい、

絶妙のキャスティングを見せてくれます。  ブログランキング

ストーリーは、東京で成功した新進のカメラマン早川猛(オダジョー)が、

母親の一周忌で田舎の山梨に帰省してくることから始まる。

弟の猛と何もかも正反対の稔(香川照之)は、父とガソリンスタンドを

切り盛りしている。帰るなり父(伊武雅刀)とぶつかる猛。そんな二人を

なだめるのは、おとなしい稔の役割だった・・・。

20070310223911.jpg

そんな事はお構い無しに、猛は実家のガソリンスタンドで働く幼馴染の

智恵子(真木ようこ)を見かけ、その日のうちに、ちゃっかりと肉体関係を持ってしまう。

夜遅く家に帰ると兄の稔が、『どうだった智恵ちゃん、あれで結構凄いだろ』と、

思わせぶりな台詞を猛に向ける。

何も無かったかのように、翌日三人で近くの渓谷へと出かけるが、

そこに思わぬ悲劇が待っていた。渓谷に掛かるつり橋を渡って、

智恵子が猛に会いに行こうとした時、恐くて渡れないと言っていた稔が

智恵子に追いつき、橋の上でもみ合ううちに、智恵子が転落してしまったのだ・・・。

都会と田舎。兄と弟。そして、持つものと持たざる者。

2つの魂が、吊り橋の上でゆれながらゆっくりと静かに落ちてゆくかのように、

確かだったはずの兄と弟の絆は、法廷や面会室で次第に壊れてゆく。

オダギリと香川の演技バトルは凄まじく、静かに見えない火花を散らしながら、

クライマックスの意見陳述へと向かってゆくのだ。

あの時、吊り橋の上で何があったのか? サスペンスとしても、人間ドラマとしても、

一級の仕上がりに、ただ唸るしかない完成度を見せてくれる。
20070310225524.jpg

激しい法廷での戦いの後、家族は壊れた魂を引きずりながら暮らしていた。

兄が刑期を終えて出所するという日も、救ったはずの兄を迎えることが出来ない猛。

しかし、母が残した幼い日の吊り橋を渡る8ミリフィルムを観た時、

猛の魂は再び大きく『ゆれる』のだった・・・。

渓流の音が一瞬止まり、木々のざわめきだけが聞こえる。

あの日、あの時、ゆれた出した心は、絶望と救済のどちらへと向かうのか。

観客のハートをゆらゆらと揺さぶりながら息をも吐かせず、

感動のラストへと、引き込んでゆく。

正に、06年最高の邦画と呼ぶに相応しい、珠玉の一本であります。

しかし、作品2本目にして、この仕上がりとは恐れ入る。

美和のリードで、邦画もゆれる。恐ろしい事になってまいりました。
20070310231414.jpg

それにしても、検察官のキム兄こと木村祐一の演技は良かった。

あっ、そう言えばこの映画もシネカノンの配給です。

うーむ、ますます邦画がゆれてきた感じですな。

人気blogランキングへ ←よろしければ

にほんブログ村 映画ブログへ



ブログランキング


テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画



| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2007 TATSUYAの レンタル映画レビュー, All rights reserved.




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。