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2007/08/19 (Sun) 『ブラックダリア』

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限りなくグレーに近い、白と黒。

許されざる者 特別版 スペシャル・エディション 許されざる者 特別版 スペシャル・エディション
クリント・イーストウッド (2005/09/02)
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クリント・イーストウッド監督の『許されざる者』を、硫黄島2部作ロードショーの特別記念

として、謹んで拝見いたしました。

いや~骨太。シンプル&クールにしてダンディ。一言で言うと、ハードボイルドな西部劇

であります。ん、いや従来の西部劇の対極に位置する、アンチ西部劇かも知れません。

と言うのも、典型的な今までの勧善懲悪の西部劇映画に対するアンチテーゼが

至るところに散りばめられているからなのです。  

例えば、この映画の主人公ウィリアム・マニー(クリント・イーストウッド)は、

元冷酷非情な人殺だが、現在は落ち着いて子供達と「豚」を飼育しながら暮らしている。

「牛」ではなく「豚」なのである。また、すっかり銃の腕も衰えて、拳銃ではなく、

散弾銃で相手を倒そうとする。あの夕日のガンマン・クリントがですよ!

そしてこの物語は、そんな隠居の身である初老のマーニーに、元仲間の

甥である若いガンマンが賞金稼ぎの話しを持ってくることから始まる。

街の娼婦がカウボーイに顔を切り刻まれるという事件が起こり、

その仇討に賞金を賭けたのだ。 FC2 Blog Ranking

最初躊躇していたマーニーだが、豚が疫病に係り、子供達を育てる為に

元仲間の相棒ネッド(モーガン・フリーマン)を誘って街へと向かう。

その頃街では、保安官のビル・ダゲット(ジーン・ハックマン)が、復讐させぬように、

街への武器の持込を禁じ、次第に凶暴な牙を剥き出しにしつつあった・・・。

日本でもお馴染みのウエスタンTVドラマ、『ローハイド』でブレイクし、

その後マカロニ・ウエスタン『荒野の用心棒』 『夕日のガンマン』で大スターに

登り詰めた男、クリント・イーストウッド。正に西部劇の申し子の様な彼が、

その集大成として自らが監督・脚本・主演をこなした映画が『許されざる者』である。

しかし、この映画には、かっての西部劇への郷愁などはまったく無く。

逆に西部劇と言うものが持っていたヒロイックな世界観を、ことごとく破壊しているのだ。

相手を倒すために隠れて待ち伏せをし、いきなり撃つ。トイレに入った隙に襲うなど、

正義もルールもあったものではない。そして、保安官は正義を楯に暴力の限りを尽くし、

女性は娼婦として虐げられ、黒人のネッドは無実の罪で嬲り殺しにされる。 

この映画は、チカラの国アメリカ(正義のカウボーイ/あの大統領みたいだ)の真の姿を

曝き出した映画なのである。    ブログランキング

冷たく降りしきる雨。馬の嘶きと誰かの叫び。拍車の音と、銃声。

肉を砕き骨の折れる音が鈍く響く。

どちらが正義でも、悪でもない。法や秩序と言う誤魔化しのマントをまとったバイオレンス。

その向こうに垣間見える真実を、真っ直ぐに毅然と見つめている。

そしてまた、アカデミー賞作品賞、監督賞、編集賞、助演男優賞のオスカー4部門を

獲得したと共に、クリントが多大な影響を受けた映画監督『ドン・シーゲル』と

『セルジオ・レオーネ』と言う敬愛する2人の師に捧げたオマージュであり、

西部劇へのレクイエムでもあるだ。

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<映像特典>

1.10周年記念ドキュメンタリー(23分)
2.メイキング(24分)
3.イーストウッド・ドキュメンタリー(16分)
4.イーストウッド・オン・イーストウッド(68分)
5.マーベリック:DuelattheSundown(49分)

これに加えて音声特典…タイム誌映画評論家リチャード・シッケルによる音声解説まで付いた

特別版スペシャル・エディションが期間限定で、今ならたったの1980円。

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有閑マダム さん、いらっしゃい。
11月で一応クリント月間は終わったのですが、
まだ観ていない良い作品が一杯です。
引き続き彼の作品は観て行きたいので、
ジャンジャンとレビューいたします。
おっしゃる通り、クリントの良さは、
一つのテーマを多角的に捉え、
クールで温かい視点で描くことにあると思います。
【2006/12/02 05:13】 URL | TATSUYA #-[ 編集]
TATSUYA さん、はじめまして。
クリント・イーストウッド監督作品を集中的に観る・・・いいですね。
とっても見応えのあるものが多いのではないでしょうか。
西部劇があまり得意でない私は、「許されざる者」を敬遠していたのですが、観てよかったなあと思いました。 彼は善悪、白黒ではなく、そんなに簡単に割り切れないものについて真剣に考えている人なのだなあと思います。
硫黄島2部作も、是非観るつもり!

コメントを頂いてありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします。
【2006/12/01 16:45】 URL | 有閑マダム #-[ 編集]














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アメリカン・ウエスタンのテレビドラマ、『ローハイド』で初ブレイク。その後渡ったイタリアのマカロニ・ウエスタン『荒野の用心棒』で大スターに。以来映画作家として西部劇と共に歩んできた、クリント・イーストウッド。本作は、そんな彼の歴史が集大成された「世界遺 1-kakaku.com【2006/12/07 03:43】
昨日の記事「真夜中のカーボーイ」のように、女にモテるためにカーボーイの格好をする男の話ではなく、ほんもののカウボーイの映画。実は西部劇って苦手なんで、この映画も敬遠していたのですが、どうやら典型的西部劇とはかなり異なるようだとわかり、挑戦。引退した老いた 有閑マダムは何を観ているのか?【2006/12/01 16:47】
先日、『クローズアップ現代』にクリント・イーストウッドが出た。大作『父親たちの星条旗』の日本公開に合わせた来日の際にインタビューしたようだ。字幕で出なかったが、吹き替えを山田康男亡き後、イーストウッドの担当になった野沢那智がやっていたのではないか。NH... Tagebuch(たーげぶーふ)【2006/11/29 21:00】
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