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2007/08/19 (Sun) 『ブラックダリア』

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9.11と11のメタファー。

ミュンヘン スペシャル・エディション ミュンヘン スペシャル・エディション
エリック・バナ (2006/08/18)
角川エンタテインメント

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スピルバーグがクリントイーストウッドの硫黄島2部作の制作に参加していることもあり、

今回この映画『ミュンヘン』をチョイスして観た。

映画のテーマは、ズパリ『連鎖する復讐』、果てしなきテロの虚しさである。

物語は1972年のミュンヘン五輪の際に起きたパレスチナ人ゲリラ黒い9月による

イスラエル選手11人の殺害に端を発している。その後のイスラエル側による報復として

『神の怒り作戦』の暗殺グループが組織され、5人の元モサドの工作員が事件に関与した

とされるパレスチナの重要人物を狙ってアテネ、パリ、ロンドンを巡ってヨーロッパ各国で

暗躍。次々と彼らを暗殺していく姿を、ミュンヘン事件の実写フィルムや、事件を回想する

フラッシュバックを交えながらドキュメンタリーなタッチで描いて行く。

20061214084000.jpg

スピルバーグの視点は、ニュートラルな立場にいるようでやはりイスラエル寄りに思える。

ユダヤ人としての存在がそうさせるのかも知れないが、今回のクリントの硫黄島のように、

まったくイーブンで、双方の視点で描ききれていない点が物足りなさを感じさせるのだ。

それでも、スピルバーグ一座の作り出す映像と音響は素晴らしく、ジョン・ウィリアムズの

音楽も胸に沁みる。  FC2 Blog Ranking

中盤以降、繰り返す殺人の虚しさ、死んでゆく仲間達や家族の絆に悩むリーダーの

アヴナー(エリック・バナ)の演技も、映画のテンションを限りなく高めている。

それだけに、やはりもう一つ踏む込んだ答えが欲しくなるのだ。

情報屋ルイの手配した隠れ家でアラブゲリラの一団と偶然同宿することになった時の

階段でのやり取り、そしてその後のラジオのチューニングを巡る解決策を、更に止揚させる

何かが必要だ。そのカタルシスが無いために、大きなフラストレーションを残したままとなる。

20061214084125.jpg

ラストにアブナーとモサドの上官がマンハッタンで決別するシーンの背景に映し出されるのは、

今は無き在りし日の「ワールド・トレードセンター」ビルだが、ミュンヘンで殺された

11人の選手、狙われたアラブのテロリスト11人。    ブログランキング

そして、その後に繰り返される復讐の連鎖と悲劇の象徴である『9.11』のメタファーとして、

二棟並んで11の数字に見て取れる。

そしてその平行線は、何処までも交わることなく、天を突いてそびえ立つ。

この映画を観た後には、一青 窈が『9.11』のテロにインスパイアされて作った曲

『ハナミズキ』をゼヒ聴いて欲しい。

 僕の我慢がいつか実を結び
 果てない波がちゃんと
 止まりますように
 君とすきな人が
 百年続きますように ~ ♪


死んでいった者達が、

残された家族や愛する者達を思う歌詞にもとれる・・・。

『硫黄島からの手紙』にあって、『ミュンヘン』に無いものは、この歌にある

自己犠牲の精神と、強い祈りなのかもしれない。

因みに花見月の花言葉は、『私の思いを受け取ってください』である。

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テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画




イスラエル寄り、というより、アヴナーたちの視点でしか描いてないんですよね。

だから、アラブ人もあくまでアヴナーたちが見たアラブ人しか出てこない。
イギリスで彼らに絡んで暗殺を阻止した酔っ払いが、実はCIAだったのかどうかも、アヴナーが知り得ない情報ということで明確に示されない。
政治的スタンスを徹底させることよりも、作劇上の法則を優先させたんじゃないでしょうか。
なにしろ、実際にアヴナーが関わったわけでもない「ミュンヘン事件」さえも、性交中に疑似体験するシークエンスで、アヴナーの視点になっちゃうくらいですから。

今作がどちら寄りか?と問われれば、映画寄りだ、と答えます(笑)。

てなわけで、TBありがとうございました。
【2006/12/21 10:01】 URL | にら #lcbXb0/Q[ 編集]
なぎささん、いらっしゃい。
映画としての完成度は凄いんだけど、
もっときっちりメッセージが欲しい。
そんな、エンディングでした。
でもクリントと組んで、一回り成長した
スピルバーグを見せてほしいです。
【2006/12/17 11:53】 URL | TATSUYA #-[ 編集]
お邪魔するのが遅くなってしまいました。
TATSUYAさんの仰るように、スピルバーグの表現って、イーストウッド監督と比べると「イーブン」ではないように思いますよね。
それも彼の生い立ちが、そうさせてしまうのかも知れないですが。
スッキリしない、モヤモヤが残る映画でした。
【2006/12/17 11:45】 URL | なぎさ #-[ 編集]
武田さん、トラバ成功したみたいです。
アリガトウございました。
この「ミュンヘン」は、クリントの硫黄島に関連して
観たのですが、実に面白い発見が
ありました。
もう一つのブログ「TATSUYAのシネマコンプレックス」で
レビューしています。
見ていただけると、嬉しいです。
【2006/12/16 10:32】 URL | TATSUYA #-[ 編集]
達也さま、こんばんは♪
コメントいただき、ありがとうございました。(TB送ってくださったと思うのですけど、すみません。うまく反映されなかったみたいで・・)
暴力の連鎖を生み出すものについて、じーっと考えてしまいました。「硫黄島からの手紙」私も早く見たいです。
【2006/12/16 01:31】 URL | 武田 #qs0owOX6[ 編集]
miniさん、いらっしゃいませ。
いつでも歓迎いたします。
【2006/12/15 20:54】 URL | TATSUYA #-[ 編集]
始めまして
コメント有り難うございましたm(__)m
映画お好きなんですね
私も大好きです
またお邪魔させて頂きます
【2006/12/15 12:29】 URL | mini #-[ 編集]
トラバ&コメ、アリガトございます。
スピルバーグの複雑な胸の内、
何だか凄く分かる気もします。
達也にとっても、スピルバーグのシリアス路線では、BESTです。
ただ、完成度が高いだけに、
こちらも欲張りになってしまいます。
【2006/12/15 10:47】 URL | TATSUYA #-[ 編集]
moviepadさん、ようこそ。
テーマがテーマだけに、カタルシスを求めてしまいます。
でも映画としてのクオリティは抜群です。
クリントとの化学反応が楽しみです。
【2006/12/15 10:44】 URL | TATSUYA #-[ 編集]
こんにちは。TB送らせていただきました。
9.11のメタファーは物凄く感じられました。
自己犠牲と強い祈り・・。そうですね、もう戦争は絶対ダメです。
スピルバーグは、現時点でできる精一杯、撮ったのではないでしょうか。
あと、花水木ですね(細かくてごめんなさい)。
ではでは。
【2006/12/15 01:43】 URL | 真紅 #V5.g6cOI[ 編集]
達也さん、こんばんわ!
TB&コメントありがとうございました。

カタルシスを求めると、この映画は辛いですね。でもスピルバーグってラストを無理矢理盛り上げようとするタイプの人だったので、個人的にはとても新鮮でした。
【2006/12/15 01:22】 URL | moviepad #JalddpaA[ 編集]














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ミュンヘン・オリンピックでテロリスト集団「黒い9月」の犠牲になったのは11名のユダヤ人。 ねこのひたい~絵日記室【2006/12/21 10:02】
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